英語の仮定法って、どんな mood? 英語の法(mood)がわかっていないのに、仮定法がマスターできるわけがない

英語の法(mood)を理解しない仮定法は英文法の無法地帯。仮定法現在、仮定法過去完了、命令法は暗黒地帯。

変 わ る 時

Whatever must change that does not change will only get even worse. Now or never!
This is the moment of truth for our English education. Now is the time to change it, or never.
変わらない変わらねばならないものは悪くなるだけ。今でなければ、決して!ここが英語教育の正念場。今こそ英語教育を変える時、今でなければ決して。

以下は江川泰一郎著『英文法解説』の「はしがき」冒頭。

「この本は1953年(昭和28年)に発行されて以来,1964年の改訂を経て,このたび再び全面的に書き直されて世に出ることになった。初版からざっと40年,この種の英文法書としては他に類のまれなロングセラーと言えよう。この間高校生はもちろん,短大・大学の学生諸君,高校・大学の英語の先生方,それに一般社会人など,実に様々な人々に読まれてきた。こうした幅広い読者層を得たことを,私は大きな誇りとしている。」

英文法学習は英語学習の根本であり、英文法教育は英語教育の土台であるから、『英文法解説』が、「先生方」の英文法の知識と理解の源泉として、日本の英語教育に果たした役割と貢献は極めて大きい。

しかしこのことは、『英文法解説』の著者の知識と理解が「先生方」の知識と理解であることを意味するだけでなく、同時に著者の知識と理解の不足は「先生方」の知識不足、理解不足となることを確かに意味している。

例えば、この「源泉」が誤りで汚染されていたら、どうなるのか?まず「先生方」がその誤りに感染し、「先生方」の教室が感染源になり、その誤りはまたたく間に文法の知識として確立し日本の英語教育界に根づいてしまう。

例えば「不定詞って何?」と問えば、あなたは「to + 原形」と答える。不定詞(infinitive)は to不定詞(to-infinitive)でも原形(root)でもない(詳しい解説は「仮定法現在の「現在」が原罪?」)。

例えば「はしがき」に以下の記述がある。

「5.「S+V+O+不定詞」の構文の扱い
これは旧版でも重点的に取り上げたが,今回の改訂ではさらに検討を加え,ページ数もほぼ倍増して,詳しく扱うことにした。
 6.動詞に結合する不定詞と動名詞の問題 」

著者の「S+V+O+不定詞」は「S+V+O+ to不定詞」の意味である、「動詞に結合する不定詞」は「動詞に結合する to不定詞」の積りである。「to不定詞」とは、言うまでもなく「to + 不定詞」のことである。

「不定詞 = to不定詞」の『英文法解説』には「to不定詞」なる極々基本的な文法用語がでてこない。それだけでなく、(mood/mode)、命令法(imperative mood)、定形動詞(finite verb)、非定形動詞(non-finite verb)の4つの極々基本的な文法用語も使用されていない。「極々基本的」とは、例えば文法用語「自動詞」「他動詞」を知らない学習者がいないように、動詞をもっとも根本的に分類した「定形動詞」「非定形動詞」を知らない文法学者はいないという意味であり、「自動詞」「他動詞」が動詞の学習に不可欠であるように「定形動詞」「非定形動詞」抜きで、動詞を解説できないという意味である。

『英文法解説』における「法」「命令法」「定形動詞」「非定形動詞」の不使用は明らかに故意である。著者はこの4つの文法用語を抹殺した。なぜ?ここに謎がある。「仮定法現在の「現在」が原罪?」でこの謎を解く。

– 続く –

TMシステム(The Thorough Mastering System)
英語の文法と技法の全容を実際的に深く、
深く実際的に教えきる初の英語習熟教育。
TMシステムの3大英語理解:
英語は文法プラス技法のことば。
英文法の中核は変形。
英技法の中核は変形技法。
変形(transformation)の定義:
変形とは意味が変わらず形態が変わることである。

英語の時制と法(直説法、仮定法、命令法)は最悪の英文法領域

なぜ「最悪」なのか?

例えば、英語の代名詞のシステム(関係代名詞もその1つ)や動詞のシステム(時制もその1つ)をどの程度で理解しているにせよ、代名詞のシステムを総称する文法用語「代名詞(pronoun)」、動詞のシステムを総称する文法用語「動詞(verb)」が通用する程度では誰しも「代名詞」「動詞」を理解している。

しかし、(mood/mode)のシステム(直説法、仮定法、命令法の3つ)を総称する「法」は誰も、「先生方」も文法学者も『英文法解説』の著者もわかっていない文法用語である。

そもそも、「法」は mood/mode の直訳でも意訳でもなく、いわば「和製英文法用語」である。

例えば、仮定法の「法」とはどういう意味?と「法」がわかっていない「先生方」や文法家に問うのは無意味。

だから、mood/mode を解する私が答えることにする。

– 続く –

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どだい、土台が違う

木造平屋建ての土台でビルは建てられない。3階ビルの土台に30階高層ビルは建たない。英語ができるといっても、いわば平屋の英語力と、いわば高層ビルの英語力の違いがある。

どこまで英語力を伸ばせるか。
どこまで実力が積み上がるか、
それは、土台で決まる。

世に、ネイティブ級ライティング力の超高層英語力を
現実に実現できる英語教育は、TMシステムあるのみ。

TMシステム
(The Thorough Mastering System)
英語の文法と技法の全容を実際的に深く、
深く実際的に教えきる初の英語習熟教育。

重たい英語学習を避けるなら、
どこまでも、どこまでも、どこまでも
軽い英語力でいくしかない。
深い英語学習を避けるなら、
いつまでも、いつまでも、いつまでも
理解の大不足のままでいるしかない。