It is a long lane that has no turning.
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いつかどこかで誰かが言った表現的巧みで印象を刻んだ知恵のことば、人から人へ伝染し、土地から土地に伝播し、時代から時代へと伝承した、よみ人知らずの名言、この諺(ことわざ)なるものを選んで「英語、ことわざ10選」、その表現テクニックを今は伝授するといたしましょう。
English sayings speak volumes about life and English.
It is a long lane that has no turning.
(待てば海路の日和あり)
My experiences tell me that I have already turned the corner quite a few times in this life; so I'm only too ready to accept the proverb as a way of praising patience and persistence. Sadly, there have always been some who'd reached the breaking point and chosen to get off the lane altogether before a turning point came. This is a sticking point about a life that looks, in bad times, like a long, long lane with no turning.
(経験的に言って、この人生でもう何度も峠を越えてきましたから、この諺は忍耐と粘りへのひとつの称賛としてすんなり入ってきますね。悲しいかな、いつの世にも転機が訪れる前に忍耐の限界に至り人生路から出て行ってしまうことにした人たちがいるもの。ここが、逆境にあっては曲がり角のない長い長い道に見える人生でひっかかるところ)
| [問1] | 強調構文It...thatを活用した以下の諺にはこの強調構文の特別な応用展開がある、それは何か。 |
The last straw(忍耐の限度を超えさせるもの)という成句がありますね。the final strawとも言いますが、It...thatの強調構文形式の諺から勢い飛び出した強調効果満点のthe last strawというわけです。
It...thatをspringboard(跳躍板)に使って飛び出す前(b.)の前はc.。
c.の主語the last strawと述部breaks the camel's backを分裂させ、It...thatの型にはめて強調する語句the last strawをthatの前に置く――この構造展開から見るとIt...thatの強調構文(emphatic construction)は分裂文(cleft sentence)、この分裂文でd.のTime and tideを強調すると見た目はa.とそっくりのe.になりますね。
e.もa.もIt...that構文、関係代名詞thatはwait、hasの主語、文末は「no+単数名詞(no man、no turning)」――でも中身はまるで違いますよ、どこが?
[答]
a.文はIt...thatの強調構文であるが、分裂文ではない。
出ましたね、とほうもない答が。「分裂文でないIt...thatの強調構文」なんて文法分裂のような矛盾がありえるのだろうか――とあなたは英文法を疑う振りをして、実は私が精神分裂の気があるのではと疑うでしょうね。この「超えた構文」を解説する前に、この構文が確立した表現形式である証拠として同構文の別の一文を例示しましょう。
もしIt is a long lane that has no turning.が分裂文であるなら、分裂前の姿は分裂した主語(a long lane)と述部(has no turning)を再結合したg.文。
a.の諺とg.は同じ意味でしょうか。全然違う意味ですね。違うだけでなく、そもそもg.はナンセンス、分岐点(turning)のない道などあるわけがない。ましてや長い道(long lane)で。
longがwrongに入れ替わったh.文はA wrong lane has no turning.をIt...thatの強調構文に変えた分裂文ですよ、念のため。ナンセンスなg.やh.はジョーク、念のため。ここで諺の意味を確認しておきましょう、念のため。
It is a long lane that has no turning.
直訳: 曲がり角のないのは長い道だ。| [問2] | 以下の2文が同義となるよう、空所に適語を1語ずつ補いなさい。 |
a.の「反語」という意味の二重性は二重否定 (double negative)で解けますね。
[答]
There is no such thing as...の表現形式を活用して、二重否定の意味の流れでもう1文言い換えるとj.。
反語のひねりも二重否定のねじれもないストレートな表現はk.。
つまりa.、i.、j.3文はk.の表現展開、a.のような分裂文でないIt...thatはan emphatic construction with an ironic tonic(アイロニー強調効果強調構文)、私はこの表現形式を反語強調構文と呼んでいます。
| [問3] | 以下の諺を反語強調構文で言い換えなさい。 |
It is a long lane that has no turning.とEvery cloud has a silver lining.は共に逆境にある人を励ます諺であるのが共通点ですが、中心的語句long lane、silver liningの各2語が共に[l]の流音(liquid)を持っているという見落としがちな共通点もありますよ。しかしEvery cloud has a silver lining.はIt...thatの反語強調構文にすんなり、しっくり言い換えられるという見えざる共通点もあるのです。すると以下の表現形式になりますね。
( )に入る1語は何でしょうか。それはblack――するとblackとsilverがコントラストをなし、表現はとてもcolorful。Every cloud has a silver lining.は反語強調構文がとてもお似合い。
[答]
共通の表現形式になったところで改めて2つの諺を並べてみると、両文の文尾の語turning、liningの語尾が共に-ingという妙な共通点にも気づきますね。
分裂文の体裁で分裂文でない反語強調構文は分裂文の「超越」――英語が英文法を超える、この自己超越という英語の究極の姿の中に、「文法プラス技法の言語」という英語の本質と、表現的自由と豊かさをあくまで追求してやまない英語のスピリットが顕現しています。
gutter(溝)のsnipe(シギ)と喩えられたguttersnipe(スラム街の子供)にはスラムといういわば逆境地域がその全世界、人間は、特に子供は順応性が大、gutter(どん底生活)にあって逆境を意識しないのは不幸中の幸い。英語教育にもガタガタの「gutter教育」という英語学習に逆運を招く「どん底」がありますよ。 どこに?――とあなたは問いますか?
There's a reason for everything.(ことわざ: 何事にも理由がある)と言いますが、英語習得の中間地点「英検1級」到達が非常に困難になるのは、レベルの低い英語学習をしているから――上質の高レベル学習1時間で達成できることが、低レベル学習だと5時間、10時間かかる、何時間かかっても達成できないことにもなる、故に莫大な時間がgo down the gutter(むだになる: 正式のイディオムはgo down the drain)、故に低レベル学習者は慢性の時間不足に病む、故に英語力は伸び悩む――英検1級が高嶺の花になる本当の理由は、低レベル英語学習でそこまで到達できるほど学習時間にゆとりのある人が非常に少ないから。「英語学習=低レベル英語学習」の英語教育環境は「逆境」以外のなにものでもありません。
逆境では以下3つのことがわからなくなってしまいます。
英語学習を本質的に進化させるのが英語教育の実質的進歩――戦後の日本は文字通りrose from the ashes、奇跡的成長を遂げた日本経済は灰から蘇ったphoenix、この間半世紀以上、進化進歩なく実質ゼロ成長の英語教育はsnipe。
「英語、ことわざ10選」で「プラス技法」の英語を「実物」で初紹介しましたが、ここから先は英語学習·教育の「それ以前、それ以後」となる「英語オンライン講座 ハイテク英語第1道場」でお待ちしています。
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NO need to wait any longer.
Although a lot better late than never to master English,
the sooner, the better.
(英語ではばたく時。もう待つ必要なし。
遅ればせでも英語をマスターする方がずっといいけれど、
早ければ早いにこしたことなし)
© 2008, 2010, 2011 遠藤緯己 All rights reserved.
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